ROOM 101
ROOM 101
Good Design Award 2007
このプロジェクトは、東京都渋谷区にある分譲マンションのLDK部分のリノベーションです。
LDKは、日本中どこにでもある典型的な住居の構成要素です。にもかかわらず、その形式は非常に限られています。特にマンションなどの集合住宅では。完全に一体となっているか、カウンター型か・・・。
私たちはこのLDKに対し、より積極的に、新しい空間構成を試みました。収納を部屋の方向と平行に、立体的に浮かせ、収納用の増加と空間の拡がり、使い勝手の良さを実現しました。
空間は、場所によってそれぞれ適した収納が身近にありつつも、視線の抜けと拡がりは部屋の広さと天井の高さを強調します。リビングに近いカウンターは広々としたダイニングテーブル、一番奥は、ハコに囲われて落ち着きがありつつも、中庭まで見通せます。その間は、ハコと隙間がレイヤー状に重なり合い、程よい距離感が生まれます。
収納を壁から飛び出させるために構造計算もし、鉄骨で支えています。とても小さなデザインの中に、LDKに対する提案、立体的な空間活用の提案、スケールの問題、内装における構造設計の意味を込めました。